こんにちは、なおすけです。
庭木の剪定を安く頼めると聞いてシルバー人材センターを調べたものの、「切りすぎた」「頼んだ木が対象外だった」という話が目に入って手が止まっている、そんな方も多いのではないかと思います。

シルバー人材センターは安いと聞きました。
でも、あとでもめたりしませんか……?

もめる原因はだいたい決まっていて、その多くは申し込みの時点で防げます。
この記事では、シルバー人材センターの剪定でクレームになる原因と、頼む前に決めておくことを解説します!
結論:切り方の希望は申し込みのときにセンターへ伝えて記録に残す
当日に庭で「もう少し短く」と頼めば直してもらえる、という頼み方は想定されていません。
残したい枝と仕上がりの高さは、注文を受け付ける段階でセンターの事務局に伝え、注文書に書き入れてもらうのが確実です。

当日に立ち会って、その場でお願いすればいいと思っていました……

立ち会いは歓迎されますが、頼りになるのは当日ではなく下見の日です。
私も庭木を頼んだときは、下見に来てもらった日に残す高さを指して決めました!
シルバー人材センターの剪定で起きるクレームは 4 つに分かれる
シルバー人材センターは市区町村ごとに置かれた独立した法人で、家庭からの仕事を請負または委任の契約で引き受けます。
仕事の完成を負うのは契約相手のセンターで、発注者が作業中の会員へ直接指示を出すことは想定されていません。

契約の相手は、来てくださる方ではなくセンターなんでしょうか?

そのとおりで、当日の口頭のやりとりで作業の中身を変えることはできません。
このずれが、次の 4 つのクレームになって出てきます!
切りすぎ・切り足りない → 仕上がりの希望が伝わっていない
よく起きるのが、仕上がりのイメージ違いです。
「風通しよく」「きれいに」のような伝え方は、受け取る人によって仕上がりが大きく変わります。
高さは「腰の高さまで」ではなく「地面から 2 m まで」のように数字で伝えるのが確実です!

「南側は残してください」と言うだけでは足りませんか……?

どの枝を残すかまで決めて、注文書に書いてもらうところまでが依頼です!
高木や伐採を断られる → 引き受けられる作業に上限がある
センターは会員の安全を確保するため、引き受ける木の高さに上限を置いています。
上限は 3〜5 m 前後や「2 階の窓の高さ」といった形で示され、樹木の伐採や根の掘り出しを作業から外しているセンターもあります。

うちのキンモクセイは 2 階の窓に届きそうです。
これでも頼めるでしょうか……?

木の高さが上限に近そうなときは、まず電話で伝えて可否を聞いてください!
切ってもらうつもりだった木が対象外だったという食い違いは、上限を先に聞けば起きません。
枝が庭に残る → 処分が作業に含まれていない
切った枝の扱いは、センターによってはっきり分かれます。
枝まで持っていってもらえるつもりでいると、作業後の庭に残った枝の山を自分で片づけることになります。

束ねて袋詰めまでで終わるセンターもあれば、事業ごみとして持ち帰るセンターもあります。
ごみ袋をこちらで用意するのかどうかまで聞いておくと確実です!
腕にばらつきがある → 作業する会員は指名できない
センターは登録している会員の中から適任者を選んで仕事を割り当てます。
前回と同じ人に頼む、腕のいい人を選ぶ、といった頼み方はできません。

去年よくしてくださった方に、またお願いできませんか……?

仕上がりの好みが強い庭なら、はじめから民間の造園業者を選ぶほうが近道です!
剪定の条件は市区町村のセンターごとに違う
センターは市区町村単位の独立した法人なので、料金の数え方も引き受け範囲も全国共通ではありません。
| センター | 料金の目安 | 引き受ける木の高さ | 剪定した枝の処分 |
|---|---|---|---|
| 千葉市 | 1 人 9,000 円(4 時間)〜 | 3.5 m まで | 公表なし |
| 練馬区 | 1 人 1 日 14,000 円〜 | 3.5 m まで | 束ねて袋詰めまで |
| 板橋区 | 1 人 1 日 15,750 円〜 | 2 階の窓の高さまで | 束ねて袋詰めまで |
| さいたま市 | 公表なし | 4 m 以下 | 事業ごみとして処分 |
| 座間市 | 5,218 円〜 | 5 m 以内 | 6,490 円〜で処分 |
| 越谷市 | 1 本 2,230 円〜 | 公表なし | 580 円/束で処分 |
同じ「剪定」という言葉でも、料金の単位も枝の扱いも一致していません。

時間で数えるところと、1 日いくらのところがあるのですね……

1 日単位のセンターでは、木が 1 本でも 1 日分の料金がかかります。
まとめて頼める木があるなら、同じ日に片づけてもらうほうが得です!
枝葉の処分費や用具の損耗料を、作業料金とは別立てで請求するセンターがあります。
越谷市シルバー人材センターは、枝葉の処分費に加えて用具損耗料 300 円/日も別立てで示しています。

処分費は、自分で出せば省けませんか……?

同じセンターは、作業で出た剪定枝は事業系一般廃棄物にあたり家庭ごみの集積所には出せないと案内しています。
処分費が加算されるのか、自分で片づける前提なのかを申し込みのときに確かめてください!
お住まいの市区町村のセンターは、全国シルバー人材センター事業協会の検索ページから探せます。
申し込みから作業日までは 2 か月以上先になることがある
剪定の依頼は適期に集中するため、申し込んですぐ作業してもらえるとは限りません。

枝が伸びてから頼むのでは、間に合わないこともありますか……?

気になり始めた時点で一度電話して、作業日の見込みを聞くのが早いです!
切りたい時期が決まっているなら、その 2 か月以上前に申し込むつもりでいてください。
クレームを防ぐには申し込み時に 4 項目を確かめる
多くのセンターは、電話で受け付けたあとに会員や職員が庭を見て見積もりを出します。
下見に立ち会えば、残す高さと切ってほしい枝を木ごとに指して決められます。

電話で伝えただけでは足りませんか?

口頭の希望は、当日に作業する会員まで届かないことがあります。
書面に残っていれば、仕上がりが違ったときの話し合いもそこから始められます!
聞いた内容と決めた作業範囲が、注文書や見積書に書かれているかをその場で確かめてください。
申し込みから支払いまでは、おおむね次の流れで進みます。
- 電話やメールで申し込む
- 作業内容と条件を伝えて見積もりを受け取る
- 見積金額を承諾して契約になる
- 作業のあと、就業報告書の内容を確認する
- 届いた請求書の額を支払う
報告書に確認印を押す前に、庭に出て仕上がりを自分の目で見てください。
気になることが出てきたら会員ではなく事務局に伝える
契約の相手はセンターなので、伝える先も作業する会員ではなく事務局です。
現場の会員に直接指示や抗議をしても、契約の内容を判断する立場にはありません。

言いにくくて、そのままにしてしまいそうです……

言い方に悩むより、何がどう違うのかを事実で示すほうが早く片づきます!
仕上がりが希望と違う → 注文書の作業範囲と照らして伝える
注文書に書いた作業範囲と、実際の仕上がりのどこが違うのかを事務局に伝えます。
作業日から日が空くほど、切る前との違いを示しにくくなります。
それでも折り合わないときの相談先として、消費生活センターの使い方をこちらで整理しています。
木や塀を壊された → センターの賠償保険の対象か確認する
会員が作業中に他人の物へ与えた損害に備えて、賠償責任保険に加入しているセンターがあります。

切りすぎも、その保険で戻ってきますか?

仕上がりへの不満は物の損害ではないので、保険では戻りません。
だからこそ、切る範囲を先に決めておくことが効いてきます!
一例として郡山市シルバー人材センターは、会員向けの傷害保険とあわせて賠償責任保険に加入していると公表しています。
センターで足りるケースと民間業者に切り替えるケース
低い庭木を時期に余裕をもって整えたい → センターで足りる
3 m 前後までの庭木が数本という庭なら、引き受け範囲にそのまま収まります。
高さ・伐採の可否・枝の処分の 3 点が範囲内に収まっているなら、料金の安さがそのまま効きます。

低い木だけなら、心配しすぎなくてもよさそうです。

それでも、残す高さを注文書に書いてもらう手間だけは省かないでください!
高木や伐採、急ぎの作業がある → 民間業者に切り替える
高さと伐採の制限に引っかかった時点で、そこは民間業者の領域です。

民間に頼むと、やっぱり高くつきますよね……?

民間は木の高さごとの単価で見積もるところが多いので、1 本だけなら 1 日分の料金より安く収まることもあります。
まずは見積もりを取って、センターの料金と並べてみてください!
剪定と伐採の専門業者を紹介する剪定110番
のような窓口なら、庭木 1 本からの依頼を受け付けています。
まとめ:安く頼める代わりに条件は自分で確かめる
最後に、ここまでの内容を整理します!
安さの裏側にあるのは、引き受ける作業を絞って単純にしている運営です。
その範囲に自分の希望が収まるかを先に確かめられれば、シルバー人材センターは十分に頼れる選択肢です!
もっと知りたい人に向けて
庭木の剪定に適した時期を知りたい
樹種ごとの適期と、業者に頼んだときの料金相場をまとめています。
相見積もりの取り方を知りたい
3 社の見積もりを比べる手順と、断り方まで解説しています。


