こんにちは、なおすけです。
天井のシミを見つけて修理業者を探していると、「雨漏り診断士在籍」と書かれたページに行き当たる、そんな場面に心当たりのある方も多いのではないかと思います。

雨漏り診断士って国家資格ですか? 持っている業者さんなら、任せて大丈夫なんでしょうか……?

国家資格ではなく、NPO 法人が認定する民間資格です。
とはいえ意味のない資格でもないので、何が読み取れて何が読み取れないかを分けていきましょう!
この記事では、雨漏り診断士の中身と、依頼前に有資格者を確かめる 3 つの手順を解説します!
結論:雨漏り診断士は民間資格!「在籍」表示より資格証と調査手順を確かめる
雨漏り診断士は、NPO 法人雨漏り診断士協会が試験と登録を行っている民間資格です。
資格を持つのは会社ではなく個人なので、確かめる相手は会社ではなく調査に来る担当者本人です。

ホームページに「在籍しています」と書いてあるだけでは、足りないんですね……。

書いてあるのは会社のことなので、誰が来るかは別に聞くしかありません!
ただし、この 2 つで分かるのは担当者が試験に通っていることだけです。
原因を絞る段取りがあるかどうかは、調査をどの順番で進めるか説明してもらうと見えてきます。
雨漏り診断士はどんな資格?
試験を実施しているのは NPO 法人の協会
雨漏り診断士の試験と登録を運営しているのは、特定非営利活動法人 雨漏り診断士協会です。
国や自治体が認定する資格ではなく、協会が独自の基準で付与する民間資格です。
受験に実務経験は要らず満 20 歳以上なら受けられる
受験資格は「試験当日に満 20 歳以上であること」だけで、工事や調査の実務経験は問われません。
試験は当日に講習を受けたうえで、次の 5 分野から出題されます。
知識を問う試験なので、合格していても現場をどれだけ踏んできたかまでは分かりません。
資格は 3 年ごとの更新制
資格の有効期限は 3 年で、3 年ごとに登録更新の手続きが必要です。

何年も前に取った人が、そのまま名乗っている可能性もあるということですか……?

そこを確かめるために、資格証には有効期限が書かれています。
名前だけでなく期限まで見るのが、この資格の正しい読み方です!
雨漏りの調査をうたう民間資格は主に 3 つ
雨漏りの調査を看板に掲げる資格は雨漏り診断士だけではなく、名前のよく似た民間資格が並んでいます。
どの資格も協会が有資格者の一覧を公開しているので、名乗りが本物かどうかは自分で照合できます。
| 資格名 | 実施団体 | 受験・登録に実務経験 | 有資格者の調べ方 |
|---|---|---|---|
| 雨漏り診断士 | NPO 法人 雨漏り診断士協会 | 不要 | 登録者一覧 |
| 雨漏り鑑定士 | 一般社団法人 雨漏り鑑定士協会 | 登録に必要 | 認定者一覧 |
| 屋根診断士 | 一般社団法人 日本屋根診断士協会 | 必要(建設業許可も) | 屋根診断士を探す |
「雨漏りの専門家」「雨漏りのプロ」は資格名ではないので、名乗るのに試験も登録も要りません。

違いを全部覚えるのは大変そうです……。

見るのは「その協会の一覧に担当者の名前が載っているか」の 1 点だけです!
資格があっても調査の腕までは保証されない
資格取得後に実務経験を重ねることが必要だと、協会のよくある質問に明記されています。
資格の有無は業者を絞り込む材料にはなりますが、それだけで調査力を保証するものではありません。
「有資格者在籍」は担当者が有資格者である証明にならない
ホームページに「雨漏り診断士在籍」と書かれていても、自宅に来る担当者がその人とは限りません。
調査に来る担当者の名前は、問い合わせのときに聞いておけば照合にかけられます。
修理の見積もりが妥当かは資格と関係がない
雨漏り診断士が問われるのは診断の知識であって、工事の価格ではありません。
有資格者が出した見積もりでも、金額が妥当かどうかは複数社を並べて確かめる必要があります。

資格があるから安い、というわけでもないんですね。

私も、資格の有無だけで 1 社に絞って高くついたことがあります。
調査を任せる相手を選ぶことと、金額を確かめることは別の作業です。
依頼前に確かめる 3 つのこと
資格証の提示を求める
協会は、雨漏り診断士が調査を実施する場合に事前の資格証の提示を規定しています。
顔写真つきの資格証で見るのは次の 2 点です。
提示を渋られたり手元にないと言われたりしたら、他の業者にも声をかけて比べてください。
協会の登録者一覧で氏名と所属企業を照合する
協会は登録者一覧で、都道府県別に雨漏り診断士の氏名と所属企業を公開しています。
聞いた氏名がこの一覧にあれば、「在籍しています」の一言よりはるかに確かな裏づけになります。
調査をどう進めるか説明してもらう
協会は雨漏り診断を、次の 4 段階に分けて説明しています。
- 予備診断:現況の確認と依頼者へのヒアリングを行う
- 1 次診断:目視と触診で雨水の浸入位置に仮説を立てる
- 2 次診断:散水調査で仮説を検証する
- 3 次診断:仕上げ材を外して浸水経路を確定する
この順番を自分の言葉で説明できる業者は、原因を絞り込む段取りを持っていると考えられます。

「カメラで見ればすぐ分かります」と言われたら、どうすればいいですか?

協会も、サーモカメラだけで雨漏りの原因を特定することはできないと説明しています。
何を根拠に浸入位置を絞るのかを聞き返してください!
「無料点検」と有料の雨漏り診断は別のもの
雨漏り診断は、散水調査や仕上げ材の一部撤去まで段階を踏むため、時間も手間もかかります。
協会も、診断費用は雨漏りの事象や範囲によって変わるとして、予備診断を受けたうえで費用を確認するよう案内しています。

「無料で点検します」と回ってくる業者さんとは、違うものなんですか……?

別物と考えてください。
協会自身が、悪質な訪問調査・訪問販売への注意を公式サイトに掲げています。
有資格者は、調査の規模に応じて「雨漏り診断重要事項説明」に沿って業務内容を確認することになっています。
無料をうたって屋根に上る業者と、費用と範囲を先に示す調査は分けて考えます。
近くに有資格者が見つからないときの探し方
協会に登録されている雨漏り診断士は、全国で 1,366 名です。
住んでいる地域によっては、一覧に近くの登録者が見当たらないこともあります。

近くに登録者がいなかったら、どうやって探せばいいですか……?

協会は中立性を保つため、一般の依頼に対して診断士の紹介を基本的に行っていません。
近くの登録者は一覧から自分で当たるしかないので、見当たらないまま探し続けても時間だけが過ぎます。
雨漏りの修理業者を紹介してくれる窓口が雨漏り修理110番
です。
症状を伝えると対応できる加盟店を割り当ててくれるので、自分で 1 社ずつ問い合わせる手間が省けます!

金額のほうを先に確かめたいなら、雨漏りにつながる防水工事で 3〜5 社の見積もりを比べられる防水工事セレクトナビという選択肢もあります。
窓口から紹介された業者にも、ここまでの 3 つの確認をそのまま当てはめてください!
まとめ:資格は入口!調査の進め方まで聞いて決める
最後に、ここまでの内容を整理します!
資格証・登録者一覧・調査の進め方。この 3 つを確かめられるかどうかで、業者選びの精度は変わります。
天井のシミが広がる前に、まずは 1 社目への電話で名前と手順を聞くところから始めてみてください!
もっと知りたい人に向けて
相見積もりの取り方を知りたい
何社に声をかけるか、断るときにどう伝えるかまで整理しています。
雨どいの修理費用も知りたい
症状別の相場と、火災保険が使えるケースをまとめています。
訪問してきた業者への断り方を知りたい
しつこい勧誘を受けたときの相談先と手順を解説しています。


