こんにちは、なおすけです。
草刈りが終わった庭に出たら、駐車していた車のボディに点のような傷が付いていた、あるいは窓ガラスにヒビが走っていた、そんな場面に心当たりのある方もいるのではないかと思います。

草刈りをお願いした日に、車のガラスにヒビが入っていました。
作業してくれた方に、言ってもいいものなんでしょうか……?

言って構いません。
ただし、切り出す前に記録を押さえないと、あとから請求先を決められなくなります。
この記事では、草刈りの飛び石で被害が出たときに賠償を求める相手の決まり方と、その日のうちに残す記録を解説します!
結論:賠償するのは作業した側!頼んだだけの発注者は責任を負わない
飛び石で物を壊したときに賠償するのは、実際に草刈機を動かしていた人か、その人を雇っている会社です。
草刈りを頼んだだけの発注者は、原則として第三者への賠償責任を負いません。
根拠は不法行為の規定で、民法第716条は、注文者は請負人がその仕事について第三者に加えた損害を賠償する責任を負わないと定めています。

うちが頼んだ作業なのに、うちは払わなくていいのですか?

条文には注文または指図について注文者に過失があったときはこの限りでないとも書かれています。
「車のすぐ横から刈ってほしい」のようにこちらが指定していた場合は、話が変わってきます。
隣の家から連絡が来たときも、業者の社名と連絡先を伝えて当事者どうしをつなげば足ります!
被害に気づいたその日にやる 3 つのこと
飛び石の傷は小さく、時間が経つほど「いつ付いたのか」を示せなくなります。
当日の記録が残っているかで、そのあとの進めやすさが変わります。

記録といっても、何を残せばいいのか分かりません……。

壊れた物と、作業していた相手が後から分かる状態にするのがゴールです!
傷と現場の写真を撮る
撮影した日時が残るよう、スマートフォンで撮ったデータをそのまま保管します。
傷そのものを写した近景と、周りの様子が入る遠景の 2 種類を撮っておくと、石が飛んできた向きを説明しやすくなります。
作業していた会社名と担当者を控える
請求先は作業した個人とは限らず、その人が所属する会社になることもあります。
社名まで届く情報が残っていれば、現場で話がこじれても会社の窓口に切り替えられます。

写真を撮る前に、片づけてしまいそうです……。

車を動かす前、ガラスの破片を片づける前が勝負です!
誰の作業か分からないときは警察に連絡する
気づいたときには作業が終わっていて、どこの誰の作業なのか分からないこともあります。
相手が分からないまま時間が過ぎると、請求先を特定できなくなります。
その場合は警察に連絡して、現場を見てもらった記録を残しておくと後の説明がしやすくなります!
賠償を求める相手は作業した人の立場で決まる
相手を間違えると話が止まるので、まず誰の指示で作業していたのかを確かめます。
民法第709条は、故意または過失によって他人の権利を侵害した人が、それによって生じた損害を賠償する責任を負うと定めています。

わざとではないのに、賠償の話になるのですか?

故意でなくても、飛ぶ危険を予測できたのに養生をしなかったといった過失があれば対象になります。
問題は誰に言うかで、それは作業した人の立場で決まります!
個人で請け負う業者が作業した → 業者本人に請求する
一人親方や小規模な造園業者に頼んだ場合、賠償するのはその業者本人です。
事業として草刈りを請け負う業者には、賠償責任保険に入っているかを最初に尋ねます。
加入していれば業者から保険会社へ事故が報告され、そこから連絡が来る流れになります!
会社の従業員が作業した → 会社に使用者責任を問える
作業したのが会社の従業員なら、本人だけでなく会社にも賠償を求められます。
これは民法第715条が、ある事業のために他人を使用する者は被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負うと定めているためです。
現場の作業者と話がまとまらないときほど、会社の窓口へ直接伝えたほうが早く進みます!
シルバー人材センターの会員が作業した → 事務局に連絡する
シルバー人材センターに頼んだ場合、話す相手は作業した会員ではなく事務局です。
センターは会員を被保険者とする賠償責任保険に加入しているとされ、センターの業務の遂行に起因して他人の財物を壊し、法律上の損害賠償責任を負ったときの損害に保険金が支払われる仕組みになっています。

作業してくれた方に直接お金の話をするのは、気が重くて……。

だからこそ事務局が窓口です。
補償の上限や手続きはセンターごとに違うので、気づいた日に電話を入れて対象になるかを確かめてください!
請求額を決めるのは修理の見積書
写真を残したら、請求額と業者の保険手続きの根拠になる修理の見積書を取ってください。
窓ガラスが割れている場合に応急処置と見積もりを同じ相手へ頼むなら、ガラス110番は加盟する業者の紹介と見積依頼の取次ぎを無料で使えるサービスです。
急ぎでガラスの状態を見てもらいたいときは、ガラス110番
から地域の業者に取り次いでもらう方法もあります!
相手が応じないときの選択肢は保険と相談窓口
相手が「証拠がない」と応じないまま、話が止まってしまうことはあります。
そのときは、自分の保険で直す道と、第三者に間に入ってもらう道が残ります。
車の傷は車両保険で直せるが等級は下がる
東京海上日動火災保険の説明では、飛来中・落下中の他物との衝突によって生じた損害は、車両保険の一般条件でもエコノミータイプでも補償されると案内されています。
飛び石で付いた傷も、この「飛来中の他物との衝突」に当たります。

それなら、すぐ使ってしまってよさそうです。

同じ説明の中で、ノンフリート契約では1等級ダウン事故として扱われると案内されています。
三井住友海上火災保険の案内では、翌年からは事故有係数が適用されるとも案内されています。
使うかどうかは、修理費と翌年からの保険料の上がり幅を並べてから決めます。
家の窓ガラスは火災保険の破損・汚損補償を確かめる
自宅の窓ガラスは、火災保険に破損・汚損の補償が付いていれば直せることがあります。
損保ジャパンの個人用火災総合保険では、不測かつ突発的な事故として、うっかり起こしてしまった偶然な事故で建物が損害を受けた場合に保険金を支払うと説明されています。
この補償は自動で付いているとは限らないので、まず保険証券か契約内容の確認ページで有無を見てください!

付いているかどうかは、どこを見れば分かりますか?

証券の補償一覧に「破損・汚損」や「不測かつ突発的な事故」の欄があるかを見てください。
自己負担額が設定されていると、損害の額から自己負担額を差し引いた額が支払われる形になります。
補償が付いていなかった場合は、複数の保険会社をまとめて見積もれるインズウェブ
のようなサービスで、更新のタイミングに破損・汚損を含むプランを比べておくと次に備えられます!
話し合いが進まないときは消費生活センターに相談する
契約して頼んだ草刈りでもめている場合は、消費生活センターが相談先になります。
消費者ホットライン188は、地方公共団体が設置している消費生活センターや相談窓口を案内してくれる番号です。
相談員が話を聞いたうえで、事業者との交渉を手伝ってもらえることもあります!
次に草刈りを頼むときに確かめる 3 項目
同じことを繰り返さないために、次の依頼では申し込みの電話で確かめておきます。

作業日さえ分かれば、その日は車を敷地の外に出しておけます!
お庭マスターは、全国各地に対応する植木屋の紹介サービスで、剪定と伐採に加えて草刈りも扱っています。
見積りと出張費、追加費用がかからないと案内されているので、条件を聞くだけの問い合わせもしやすいのが利点です!
保険の加入を確かめてから頼み直したい方は、お庭マスター
のような紹介サービスから当たってみるのもおすすめです!
まとめ:記録を先に押さえて請求先を絞る
最後に、ここまでの内容を整理します!
様子を見ているうちに、請求も保険も使いにくくなります。
気づいた日に写真を撮って一報を入れるところまで進めれば、あとの選択肢は残ります!
もっと知りたい人に向けて
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申し込みのときに伝えておく条件と、事務局への連絡の仕方をまとめています。
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警察と消費生活センターの使い分けを手順で整理しています。
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樹種ごとの適期と、木の高さで決まる作業料金の目安を解説しています。


