こんにちは、なおすけです。
外壁塗装の見積もりを見て総額に驚いたあと、「助成金は使えないのか」と検索する方は多いと思います。

業者さんから「助成金が使えますよ」と言われましたが、本当なのか分からなくて……

その一言だけで判断するのは危険です。
助成金が出るかどうかは、お住まいの市区町村しだいで変わります!
この記事では、外壁塗装で使える助成金の探し方と、申請でつまずかない進め方を解説します!
結論:使えるのは自治体の助成金で国の制度は対象外
外壁塗装で使えるのは市区町村が独自に設けている助成金で、国の住宅省エネ補助金は外壁塗装単体を対象にしていません。

国の制度がないなら、業者さんが言っていた助成金は何のことですか?

お住まいの市区町村の制度のことです。
まずは国の制度がどこまでを対象にしているのかを整理してから、自治体の話に入りましょう!
国の補助金で外壁塗装が対象にならない理由
国は住宅の省エネ化を進めるため、住宅省エネ2026キャンペーンという名前で 4 つの補助事業をまとめて実施しています。
このうちリフォームで補助の対象になるのは、次の工事です。
外壁は「躯体の断熱改修」の対象部位に入っていますが、補助額は断熱材の使用量に応じて決まる仕組みになっています。
つまり国が想定しているのは外壁に断熱材を入れる工事であって、塗り替えそのものではありません。

遮熱塗料を塗っても、断熱材を使っていなければ国の補助対象にはなりません。
ここを混同したまま契約すると、あとで「話が違う」となりがちです!
外壁塗装と同時に窓の断熱改修や給湯器の交換を行う場合は、その工事の部分が国の補助対象になります。
国費が充当されている自治体の制度は、住宅省エネ2026キャンペーンと併用できないと国が案内しています。
自治体の制度と組み合わせたい方は、国費が入っている制度かどうかを申請前に窓口で確かめておきましょう!
自治体の助成金は2系統ある
自治体の助成金は補助率が工事費の 10〜20%、上限は 10〜30 万円程度が目安です。
外壁塗装が対象になる制度は「省エネ・環境対策型」と「住宅リフォーム型」の 2 系統に分かれ、対象の決まり方も付いてくる条件も別物です。
| 型 | 対象工事の決まり方 | よくある追加条件 |
|---|---|---|
| 省エネ・環境対策型 | 遮熱塗装など塗料の性能で指定 | 着工前の事前協議 |
| 住宅リフォーム型 | 外装工事全般が対象 | 市区町村内の業者に限定 |
省エネ・環境対策型:遮熱塗装など塗料の指定がある
省エネやヒートアイランド対策を目的とした制度で、対象工事が塗料の性能で指定されるのが特徴です。
東京都葛飾区の「かつしかエコ助成金」には、個人住宅の高反射率塗装を対象にしたメニューがあり、受付は環境部環境課環境計画係です。
塗料が指定される制度では、見積もりを頼む前に対象になる塗料の条件を確認しておきましょう!
住宅リフォーム型:外装工事全般が対象になる
住宅の改修工事を幅広く支援する制度で、塗料の指定がない代わりに施工業者の要件が付くことが多い型です。
東京都渋谷区の「住宅簡易改修支援事業」では、屋根・外壁などの外装工事が対象工事に含まれています。
外壁と屋根をまとめて塗り替える場合、この型なら屋根塗装の費用も対象工事に含められます。
税抜 80 万円の工事に渋谷区の制度を当てはめると、戻る金額は次のようになります。

うちの市がどちらの型なのか、どうやって調べればいいですか?

探し方には順番があります。
次の 5 ステップで進めれば、制度の有無から受け取りまで一本の流れになります!
制度を探して助成金を受け取るまでの5ステップ
事前協議の回答だけで 3〜4 週間かかる制度もあるので、業者に工事を発注する前に着手してください。
ステップ1:検索サイトで自治体の制度に当たりをつける
最初に開くのは、住宅リフォーム推進協議会が運営する地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイトです。
ここで分かるのは制度名と概要までなので、当たりをつける目的で使います。
ステップ2:市区町村サイトで今年度の募集要項を確認する
制度名が分かったら、市区町村の公式サイトで今年度の要項ページを開きます。
見つからないときは「〇〇市 住宅リフォーム 助成」「〇〇区 遮熱塗装 助成」で検索すると届きます。
前年度のページが検索上位に残っていることがあるため、更新日の確認は省略できません。
要項を読んでも自分の工事が対象か判断できないときは、ページ末尾の担当課に電話するのが確実です!
ステップ3:業者に見積書と必要書類を用意してもらう
申請書類の多くは施工業者の協力がないとそろいません。
渋谷区の例では、申請時に工事計画書や工事見積書などの提出が求められます。
見積もりを依頼する段階で「この制度を使いたい」と業者に伝えておきましょう!
あとから伝えると、書類の作り直しで着工が遅れます。
塗料を指定する制度では、使用する塗料の性能が分かる資料を求められることもあります。
ステップ4:着工前に申請して交付決定を待つ
書類がそろったら市区町村に申請し、審査結果の通知を待ちます。
渋谷区の場合、助成対象が決定してから施工業者と工事請負契約を結ぶ流れです。
- 市区町村に助成金を申請する
- 審査結果の通知を受け取る
- 施工業者と工事請負契約を結ぶ
- 工事を開始する
葛飾区の高反射率塗装はさらに手前に事前協議があり、工事着工の 4 週間前までに申し込むよう案内されています。
回答書が届くまで 3〜4 週間かかるため、工事日程は書類が通ってから決めることになります。
足場を組む前に書類が通っている状態を作るのが、この制度でいちばん大事なポイントです!
ステップ5:工事完了後に実績報告を出す
工事が終わったら、市区町村に完了届を提出します。
渋谷区では工事完了後 10 日以内に、施工中および施工後の写真を添えた完了届と請求書を出す決まりです。
施工中の写真は工事が終わってからでは撮れないので、業者に撮影を頼んでおきましょう!

助成金は自分の口座に振り込まれますか?

制度によって違います。
渋谷区は区が申請者に代わって協定事業者へ交付する方式で、施主は総工事代金から助成金を引いた額を業者に支払います。
資金の準備をする前に、受け取り方まで要項で確認しておくと安心です!
申請でつまずく4つのパターン
つまずくのは工事の内容ではなく、手続きの順番と期限です。
着工後に申請した
制度が対象にするのは、申請より後に始まる工事です。
渋谷区は申請後に着工することが対象工事の条件で、葛飾区は事前協議の回答書が届いてからの着工と決まっています。
この 2 つに当てはまると、工事の内容が条件を満たしていても対象外になります。
年度の締切に間に合わなかった
自治体の制度は年度単位で区切られていて、申請と工事完了の両方に期限があります。
渋谷区は申請年度の 1 月末までに申請し、3 月 15 日までに完了できる工事が対象です。
外壁塗装は雨天で日程がずれるので、期限の 2〜3 か月前には申請を済ませておきましょう!
指定された業者以外に発注した
住宅リフォーム型の制度では、施工業者に条件が付くことが少なくありません。
渋谷区の場合、提出する工事見積書は区内住宅改修施工業者が作成したものに限られます。
業者を選ぶ前に、要項の業者要件を先に読んでおきましょう!
対象工事の条件を満たしていなかった
工事の内容や金額にも、下限や除外の規定があります。
渋谷区は消費税を除く工事費用が 5 万円以上の工事を対象にしています。
「外壁塗装なら何でも対象」ではないので、塗料と工事内容が決まった時点で要項と照らし合わせましょう!
業者の「助成金が使えます」を見極める3つの質問
営業トークで助成金を持ち出されたときは、次の 3 つを聞き返すと実態が分かります。
- 制度の正式名称は何か
- 自宅と工事内容が条件を満たしているか
- 申請の期限と着工できる時期はいつか
制度を実際に扱っている業者なら、この 3 つは即答できます。
答えが曖昧なまま契約を急がされたら、その場で決めずに市区町村の担当課へ電話してください。

役所に電話するのは気が引けます……
素人が聞いても大丈夫でしょうか?

制度の担当課は住民からの問い合わせが仕事なので、遠慮は要りません。
「外壁を塗り替えたいのですが対象になりますか」の一言で十分です!
国民生活センターによると、訪問販売によるリフォーム工事の相談件数は 2024 年度で 9,820 件と報告されています。
制度の有無を確かめられるのは自治体なので、判断の根拠を業者の説明だけに置かないのが安全です。
まとめ:制度の有無は自治体サイトで自分の目で確かめる
最後に、ここまでの内容を整理します!
見積もりを取る前に自治体の要項を読んでおけば、塗料も業者も条件に合わせて選べます。
まずはお住まいの市区町村名で検索して、制度があるかどうかを確かめるところから始めてみてください!
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